我が家についに、ワイングラスがやってきた。
ワインの夕べのために急遽揃えたのだ。
ワインの種類に合わせて、物凄い数のグラスが存在する中、我が家にはそんなグラスを揃える財力もスペースもないので、選びに選んでオールマイティなグラスを一種類チョイスした。白ワインでも赤ワインでもいけまっせーという、なんとも頼もしいグラスだ。
ワイングラスの大御所、リーデル様のを5つ、デパートで注文した。
うち、2脚はフラミンゴのようなピンク色の脚のグラスを選んだ。乳がん撲滅のためのピンクリボンキャンペーンのために作られたグラスとやらで、よくある透明のものグラスよりもややお値段が高め。通常のグラスとの差額がもれなくキャンペーンに寄付されるという話だった。なんともスバラシイ試み、そしてなんともいえない魅惑的なグラスのフォルムに魅せられ、このフラミンゴちゃんに赤ワインをトクトクトクと注ぐときのシーンをうっとりと想像した。
案の定このフラミンゴちゃん、ワインの夕べで大うけだった。私もいつもにましてご機嫌で、もっともっととワインをせがんで5人で5本をあけた頃だっただろうか、あろうことか、涙腺がゆるんでしまった。先日の家族旅行の写真を眺めていたら、父があまりにも老けたように見えたもので涙がポロリと落ちたのだった。気づけば「おとうさーーーん死なないで〜」と叫んでいた(笑)。みなもビックしていたが、もっと驚いたことに、弟の嫁さんも泣き出した。「おとうさぁーーーん」。ええええっ!?聞けば、お父さんとはうちのオトンのことではなく、どうやら彼女のお父様のことらしい。ここのところめっきり体が弱くなってしまっているお父様のことを思い出して、彼女も一緒に泣いていたのだった。
勝手に殺すなーとはオトンの台詞(笑)。一方で、初めて義妹と心が通じたような妙な一体感を味わっていた私。本当に不思議な夕べだった。きっとあれは、フラミンゴの仕業に違いない(笑)。
